宇宙生命体における物理原則と精神の共通性
考える植物 吉藤 正樹 yoshifuji masaki
物理学で云うゼロ物質又は起点から始まって、ビッグバンにより物質を構成しつつ広まっているとされている宇宙であるが、私は宇宙を構成する物質には不変の原理原則があり宇宙全ての物質はその原理原則に従い変化しているものであると思う。その原理原則は絶対であり例外はあり得ない物質世界が理論的に構成されていると考えている。
現在肉眼または質量等で確認されている物質世界においては、三次元的に存在を認められるものと、宇宙の中には宇宙間物質ダークマター等そこに存在していても正体の分からない物もある。
私は宇宙空間を構成する物質には小さな個を構成した場合、全ての個に置いて精神又は魂と云うものが付随しているものだと思っている。それは生命体は勿論だが、個々の物体にも原始的初期意識があると推論する。
生命体における自我等の個の精神活動は電気信号として脳のネット網があたかもコンピューターと同じ反応で動作している様だが、個々の自我については未確認である。
しかし、未確認ではあるが、犬にしろ鳥にしろ飼っていれば分かるのだが、それぞれが全て個々に違う精神を持つているのは確かである。
したがって、精神又は魂は未確認又は未証明であるが、現実として存在していることは間違いない。
私は原始宇宙から始まった物質及び生命体の精神の存在について多方面から推論してみることにより、宇宙生命体の自我を探りたいと思う。
宇宙精神と電脳
現在人類はコンピューター技術の発達により、動物の脳細胞に似た機能を作ることが可能になった。
つまりICチップに組み込まれた半導体の二進法の反応において、全ての現象をプラスとマイナスの電子信号に置き換えことがほぼ可能になったのである。
思考とは言語により心の中で映像や音楽、雑音、痛み、快感、等の感覚を交えて行うものだが、これら現象は脳内の神経細胞による二進法による０と１の単純な選択の積み重ねを起点とし生み出される現象なのである。
脳内における思考とは客観的に物理現象としてみれば、ほぼコンピューターと同じ反応で行われているのである。
現在巨大化したパソコンのネットは、瞬時に世界を巡る機能を持っている。この検索作業の早さは、私に宇宙における精神や思考の無限性と無限時間、無限空間を予感させる。
宇宙精神の始点、原始的初期意識の始まり。
宇宙精神の始点はやはり物質の発生と同時と考えるべきと思う。
では宇宙では何故物質を造ったかが問題である。
宇宙の起点からビッグバンにより素粒子は、無限に広がれる容量の宇宙空間をそれぞれの方向に永遠に結びつくことなく広がっていくことも出来るのだが、ほんの一寸したバランスが何処かで崩れ、素粒子間の引き合いが起こり最初の素粒子の結合が一つ発生し、それが最初の質量による引力になり宇宙全体を連鎖的に物質のある世界に一瞬に変えたと思われる。
このバランスの崩れは、宇宙を構成する物質の発生の根元的要素であり、生命進化の突然変異による自然淘汰にも適用されると思われる。
宇宙空間で造られた物質は、基本的に形としては絶対な不変の素粒子て造形されるのだが、その造形は造り上げられたとたんにその形状の維持に何某らの保持力が必要になり、その保持力が薄れてくると、その物質は形を維持できなくなり崩壊する。
この物質の発生から崩壊までを一つの物質または形状の生命体で云う言葉の寿命と云い換える。
物質が宇宙空間に出来上がる時、それはその物質が一瞬の形成であれ数万年の形成であれ、全宇宙の中で特異の一つの個体としての存在になる。
その特異な一つの個体になった時、その個体は一つの寿命を持ちその個の形態を維持しようとする。
その個体を維持しようとする力が最初の個体の原始的意志と思われる。
例えば、一つの水桶の中から手で水をすくい上げ空に向けて放つた時。
水は何百の違う大きさの水滴になり、それぞれが違う方向に飛んで行き、それぞれが違った時間だけ水滴の形を維持し、あるものは地面へ落ち土にしみ込んでいき地下水になり、また地面に落ち表面で蒸発し雲の一部になり、あるものはまた水桶の中へ落ちまた桶の中の水として一つの形の一部に戻り、、あるものは手に付着し手ぬぐいで拭かれ蒸発し、と云うように数百の水滴が一瞬にして個々の方向性、質量、寿命を持つ個々の個性を持つのである。
この水滴の場合においても、水滴は空中では出来るだけその形を維持しようとして、表面積を最小の形状を保とうとし球体を維持しようとする。
また次に大きな特徴は、同じ分子が引きつけ合い大きな塊を形成しようとする働きである。
全ての固体がその固体の形を維持しようとするならば、例えば水滴と水滴が近づいた場合あくまで個として維持しようと反発するのが原則であるのだが、水滴どおしが触れた途端に一つの水滴を形成し二つの個が同化しより大きな形を形成し、その水滴を少しでも長く維持しようとする。
この原則は物質の全てに当てはまり、バランスの崩れで出来た物質も宇宙に出来た物質も個々に寿命を持ち互いに同じ性質のものと引きつけ合い大きくなるのだが、結局全ての物質は元々が同じ物で出来ているのであり、最後は星どうしがぶつかり同化し、またそれが他の星とぶつかり同化し、それが次第に大きくなり質量の大きな物質の塊のブラックホールと呼ばれるものになる。
このブラックホールも何れまた引きつけ合い二つが一つの大きなブラックホールを造りだし、最後にはは大きなブラックホールだけが残りとどんどんその質量の塊が内部へと縮小し起点に戻るとも云われているが、この近い性質のものとの同化と個を維持しようとする性質の二つが基本的な物質の持つ性格である。
この個々における反応は、生物における単細胞生物に置き換えて考えると、単細胞生物がその母胎又は分裂により単体の生命体として発生した途端に、その生命体は宇宙の中で単体独自の運命を持ちその寿命を終えることになる。
また単細胞で発生した細胞も、例えば受精卵のような単細胞生物は、先に述べた水滴が大きくなる様に細胞分裂により同じ細胞を増やしていき、大きな生命体を形成しその形を維持しようとする。
この単細胞動物又は単細胞植物どちらとも発生したと同時に、生き抜く為に必要なのが個々の環境適応能力である。勿論遺伝子により基本的な生命維持の能力は装備されているのだが、個々に違う環境や状況の中で行動の軌跡を残す生命体には、どうしても個々の環境に個々の違った選択の必要が必然的におきてくる。
例えばゾウリムシの群に光を当てると、光に本能的に反応し光のある所に集まって来るのだが、光を発見し行動を起こす反応速度またその光の当たる所迄行く経路は、ゾウリムシの判断により個々に違う時間と経路をたどる。その反応はゾウリムシの個性と言ってもいいように、厳密に測定すればゾウリムシの大きさ形は全て理論的に数学でいう合同というようなな生命体は無いことにも起因している。
したがって、宇宙に発生した生命体には全て違った運命をたどることになり、それぞれの一生をその命を維持するため、その時その時のおける環境の適応の判断をする思考能力が必然的に必要になる。すなわち、ゾウリムシであっても障害物を避ける時、右に避けるか左に避けるかの判断をしなければいけないと云うことである。
この判断を選択し行動を起こす為に必然的に必要なのが思考回路である。
例えばトンボが飛んで敵を見つけた場合
先ず複眼より人間の持つ棒切れが近づいて来る映像が神経系統に情報が運ばれる。
トンボは一瞬の内に判断を下し棒から回避しなければならない。
トンボは次の様に判断を下す。
人間と棒を認識する（怪しい動物）＝＝＝＝棒が近づいてくる（危険なものが迫っている）＝＝＝回避せよ（翼を動かせ）
又は餌の蝶を見つけた場合
飛んでいる蝶を認識する（食物になるものを発見）＝＝＝急いで追いかける（翼を早く動かせ）＝＝＝捕まえる（捕まえて離すな）
人間であるなら神経系統の中で言葉として
怪しい人間が棒を振り回しているので逃げようという判断を言葉で行い行動する。
それでは、トンボはどう認識しそれを神経系に伝達して判断に至るかである。
勿論、トンボに言語というものを持たない。しかし、言語に変わる他のものに視覚として入ってきた情報を怪しい動物として人間の言葉と同様な思考の信号に変えなければ判断し行動は出来ない。すなわち、怪しい動物、危険なものが迫っている、翼を動かせ、と言う言葉に変わる信号が必然的に必要なのである。
確かに本能で処理されるのではないかという見方もあるが、一個の個体が自由に飛び回り、まつたく違う一生を送るのだから、時事変わる変化に対応するには個々にその場における最善の判断下さなければならない必要がありその判断無しにではとうてい生き残れる事はあり得ない。
人類で使う言葉は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚等の情報を言語に置き換え脳内で電気信号として情報として伝わり、脳内の精神、魂、自我、で判断し、行動を起こす。
従って、人類の場合、言葉を巧みに使えば催眠において虚実な像でもあたかも現実に有るがごとく見せたり、感じることも出来る。
例えば、催眠での被験者には、見えない物が催眠術者の言葉のとおり現実に見えるものと判断したり冷たい物を手に当てて、術者が熱い物と云えば、本当に火傷をする。
この催眠状態では、術者が与えた言葉は全て現実の現象として被験者は感じる事が出来る。
これは、脳内で伝わる抽象化された信号に精神の判断がゆだねられているか分かる。
即ち、実際に現実にある状態より、言葉の情報が優先されている状態であるからである。
しかし、脳内で言葉として個々の人間が、同じ言葉で同じパルスによって精神に伝わるかは個々に調べてみないと分からないが、推論として、同じ言葉による抽象のパルスがもし同一であるなら、過去に心理学者がとなえた、深層心理の共通性の同時性が証明出来る可能性がある。そして、さらに他の動植物においてのパルスの共通性が見いだせれば、地球上に生命が発生した起点においての、生命体の精神の原点を見いだせる。
近い将来、この言葉の伝達信号のパターンをコンピュータに解析させ解読等が可能になれば、そ信号を使い疑似体験が催眠のように可能になる。
またその技術により、他の動物、植物、原生動物、の思考パターンをを解析する事により、個々の精神の存在が確認される可能性がある。
それでは、原始生命体の初期意識とはどんなものだったのであろうか。
それには、物質と生命体の境界をはつきりさせなければならない。
物質は前にも述べたように、その個体を維持しようとし、それぞれに寿命があり、個々に個性があり、生命体との組成物も生命体と同じである。
では違うところと言えば、自己増殖である。それぞれの個体の分裂をおこなう事の出来る機能を持っていることである。
それでは、何故自己増殖すなわち同じものを自ら造り上げる機能が必然になり、必要であったか考えてみよう。
それには先ず宇宙的観念からみる生命体の寿命の短さがその一つの大きな要因に思われる。地球上における生命体は長いもので植物で数千年、動物で２００年くらいの寿命を持つ。すなわち生命体は、構造的に長くその形態を維持出来ないから、その形態を維持する為にそのコピー生命体を伝承していく方法をとったとおもわれる。
その寿命の長さは遺伝子の継承の単位でとらえるか、生命体の個体のでとらえるかでその長さは大きく違ってくる。
生命体の遺伝子は生命体本質を司るその物であり、単細胞及び多細胞生命体においてもその物である。多細胞生命体の遺伝子は受精卵となりその生命体の本質部分は、その生命体が消滅しても継承される仕組みになっているからである。
しかし、本来ならまったく同じ遺伝子を継承すべきであるのだが、生命体を環境に適応し長くその生命体を継承する方法として、全く同じ遺伝子の継承では、その存在が困難であると多くの生命体では牡と雌を創り遺伝子の多様性を必然とした。
多細胞生命体と単細胞生命体の精神
多細胞生物は、植物と動物に分かれ動物はその生命体の維持する為、早さが必要となり神経系列が創られた。その為、神経系列を持つ動物は、脳細胞が精神の中枢を占めていると考えられている。また逆に植物は、神経系列が無い為、精神意識等は無いとされている。
多細胞生命体は、例えば人間の場合６０兆個の細胞から生命体を形成しているのだが、
個々の細胞の精神があるのか、または自分の自我がその生命体の全ての自我であるのか分からない。多細胞生命体の場合は、全ての細胞を一つの自我として代表していいのなら、私の場合は私の自我が生命体の全ての精神でいいのかもしれないのだが６０兆個の細胞一つ一つに同じ遺伝子があり、もしかすると、これは思い上がりであるかもしれない。
また、逆に私の自我というのは、まったく別の存在で、多細胞生物の場合は精神は別物として存在するのかもしれない。つまり多細胞生物の精神は、多細胞生命体が外部環境等に応じて全体組織が新たに創りだす細胞組織から切り離された生体外のものかもしれないのである。
多細胞生物で言えば植物の場合は、神経系という機能を持ってはいないが、生命体として多くの細胞を統括する何某らの自我が存在すると必然的に思う。
植物が進化する過程で、自然災害を除き、これ程動物に破壊的ダメージを与えられることは遺伝子に組み込まれてはいないはずである。人間の場合、木の実を採ったり葉を食したりするだけでなく、土地を開拓する時には根こそぎ土から取り除いてしまう。人間以外にも木を切り倒すビーバーなどいるが、根こそぎ切り倒し植物の生命を絶つ動物はいない。
この理論でいくと個々の精神は肉体と
単細胞生命体のように神経系列の無いものも生命体本来持っている宇宙物質本来の自己保存精神に従うものと思われる。ただ単細胞のなかにもミトコンドリア
多細胞生命体においては、個々の細胞は生命体全体の維持する為に個々の特異性は限りなく出ないように遺伝子により制御されているが、この機能が何らかの要因で弱まると癌細胞のように、個々の細胞が生命体全体を無視し増殖を始め、最終的には生命体を死滅させる場合がある。この現象は、宇宙における生命体を一つの大きな生命体と置き換えて考えると、宇宙全体生命体に対し、どのような個としての精神を持つのが宇宙生命体としての考えがが正しいのであろうか。
それは宇宙生命体全体の為を思う考えであるだろう。この思考を考慮して人類の行動を評価すると、地球という限られた空間での秩序のない人類の増加思想は、正しいとは言えないだろう。
生命体の精神進化の方向性
生命体の思考は、科学知識の進歩により多くの宇宙原理の解明が進み、物理的反応としての仕組みは解明されるだろうが、自我という存在が進化する方向性の推論は如何であろうか。
人類が将来的に滅亡せず数万年の月日を進化し続けると仮定し、その精神状況がどう導かれるのが宇宙生命体としての原理に叶った精神であろうか。
精神の思考による念波
前にも少し記したが、心理学者が実験したデータによると、例えば、心理学者による深層心理の同時性という現実を踏まえると、その思考が何かの媒体により他の個体に伝わった事が考えられる。
現代では当然としてテレビ放送が行われているが、地球の裏側で起こった現象の映像と音が瞬時にしてテレビ受像器にて見れるということは、百年前では空想の世界であったはずである。
此はテレビカメラにより、被写体をデジタル信号に変換し、それを電波送信機により電波として発信した電波を、受けとる方では、その逆に電波をデジタル信号に変換し、映像に映し出すというものである。
つまりこれは、我々の脳内で行われる電気的反応により思考が形成されていることから物理的に考えると、この思考による電気反応の電波が必然的に発生している筈なのである。
しかし、テレビを見ようとするとテレビを買わなくてはならないように、発信された電波を見るためには受像器が必要であるが、テレビは売っているが念波の受像器はまだ売ってはいない。
おそらく、念波は世界中をテレビ電波の様に飛び回っているのだがその受像映像は、一部の超能力者以外にはまだまだ見れそうにない。
ただ超能力者と言う人物においては、未来を見るとか過去の殺人事件の検証とか、未確認の事象もあるので、念派に付いては次に述べる実験をしてもらいたい。
電波は光と同じ早さで宇宙を伝わっていくのだが、もし念派が同じ様な波動体なら同じ速度で宇宙を伝わる筈である。もしそうでなければ、アインシタインの説を覆す光より早い物があることになる可能性がある。
実験
テレパシー能力の強い超能力者を二名用意する。
この二名には、実験前に遠距離でも意志が通じるよう充分に念波の訓練をしてもらう。
この二人の片方を宇宙空間に移動し、地球に電波と念波を同時に発信してもらい、その 時間差を調査する。
念波の超時空性
念波には時間と空間を越える存在である可能性がある。
つまり一度発せられた思考の念派は、数億光年離れた恒星から光が数億年かけて地球に届くようにその発せられた念波の存在は空間に永遠に存在する可能性がある。
思考にも質量がある
思考が電気信号による電気反応であるなら、そこにはエネルギーが発生し、物理的に見れば、エネルギーは質量と同等なものであるから、思考には質量が発生すると思われる。